自宅から30分ほど歩くと目的の地にたどりつく。そこは隣町にある地下鉄の駅ビル。地下鉄を利用しなかったのは、気分転換と健康維持を兼ねた散歩のため。エスカレーターと階段をのぼり3階へ。左手に見えるのは図書館、奥は社会人大学。今日は、右手にあるカフェに向かう。
しばらくメニューを眺め、〈ぎゅうひクレープのまるごとバナナ ほうじ茶ラテセット〉を注文した。
番号札を受けとり席に座る。注文の品が運ばれてきたので、なるべく時間をかけてゆっくりと甘味を堪能する。
食べ終わったら、おもむろにバッグから道具を取り出す。ちょっと値の張るノートと、普段使いはしていない万年筆。
さあ、〈ひとり戦略会議〉の始まりだ。
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ごきげんよう! Gyahun(ぎゃふん)工房です。
今週は、スケジュールを調整し〈ひとり戦略会議〉の時間をつくりました。日々の仕事に追われていると、目の前の課題をこなすのに手いっぱいで“時間の奴隷”になってしまいがちです。人生を主体的・能動的に過ごすため、ひいては幸福感の獲得と心の平穏のために、月に1回を目安に〈ひとり戦略会議〉を行なっています。
「自分は何をすれば悦びを得られるか」「そのためには何をすべきか」などといったテーマで、思いついたことをノートに書き出していきます。それが今後の〈人生戦略〉のヒントになるというわけです。
どんな内容を書いたか機会があればご紹介したいと思いますが、直近の〈戦術〉(=目的を実現するための手段)としては「本をたくさん読む」という、なんとも面白みのない結論が出てしまいました。
AIはニュースレターの夢を見るか?
今週の〈Gyahun工房のアウトプット〉を振り返ります。
〈今年の目標〉は自分が「なりたい状態」を考える
手段と目的、戦術と戦略を取りちがえないことが、人生を幸福に生きるうえでは重要だ。
〈コトバ放浪記〉という連載記事(ブログ)なのですが、言葉の考察というより自己啓発的な内容になっています。前述の〈ひとり戦略会議〉とも関連するのですが、「戦略」は「目的」であり、「目的」は「状態」であると考えています。
また、「戦略」が「目的」だとすると「戦術」は「手段」であり、「戦略」と「戦術」、「目的」と「手段」を取り違えないことが、人生を充実させるポイントではないでしょうか。
ふつうのインタビュー記事ではやりませんが、書籍制作では著者が言ってもいないことを想像(創造)して書いてしまうことがあります。こんなことをAIにできるか? 将来はともかく今はまだムリではないでしょうか……たぶん。
自分の書いた80点の“答案”(原稿)を120点に上げるのは可能ですが、AIの書いた90点の答案を100点にするのは難しい。厄介なのは、読み手には120点と90点の区別はつかないことです(「だったら90点でいいじゃん」となるでしょう)。
最近、ライター業界が再びAIの話題で盛りあがっているので、便乗して自分の考えを述べてみました。来週もAIについて投稿する予定です。
テキストの生成AIは、ライターの仕事に大きく影響しますが、どんな人もさまざまな場面でライターの書いた文章を目にするはずですから、ライターだけの問題ではないでしょう。
"能力に実態はなく、選抜のシステムが能力感をつくる "
記事は公務員の女性の話ですが、じつは性別・業種を問わず、社会人に普遍的にあてはまる〈能力〉の真実かもしれません。
「なぜ女性は昇進できない」を解明した川崎市職員にたっぷり聞いた 「軽視される仕事」と「形状記憶合金」:東京新聞 TOKYO Web
「人生はくじ引きだ」という持論を展開したことがあります。成功するのは「実力のある者」ではなく「運の強い者である」。その考えを裏書する記事といえます。
人間の能力の差なんてほんとうに微々たるもので、能力を発揮して結果を出したとしても、それは恵まれた環境に身を置いていたから。そして、そんな環境にいたのは偶然である(運による)というわけです。
かかりつけの歯科医院で〈ポイントカード〉が導入されました。医療機関とポイントカードってミスマッチの気もします……(厳密には定期検診が対象なので、虫歯になることを“奨励”するものではありませんが)。
ポイントカードはユーザーではなくお店にとってメリットがあると言われます。私はポイントカードの類いは持っていません。還元率などを電卓で計算すると、それほどお得ではないことがわかったからです。
件の歯科医院のポイントカードは半ば強制的に持たされました。治療費にはあてられずグッズを購入する際に使えるそうです。
歯のメンテナンス時にいつも歯ブラシを買っているので(メインの歯ブラシは無料でもらえるが、細かい部分を磨く細いものを購入している)、その割引に使おうと思います。
ニュースレター依存症
今週の〈ぎゃふん工房のプチレビュー〉を振り返ります。
#櫛木理宇『監禁依存症』(幻冬舎文庫)
メインの話より、周縁のエピソードが嫌すぎる。メインは大いなるフィクションだが、周縁はわれわれの住む現実世界と地続きの出来事だからだ。
櫛木理宇〈依存症〉シリーズの3冊目。いずれも残虐な話で、その類いの小説に耐性があるつもりの私も嫌な気分にさせられました。しかも寝しなに読んでいたので、不快感もひとしお。
万人にはおすすめできませんが、もしもあなたが好事家なら、おもしろさは保証します。
#後世に伝えたいワンカット・ミュージックビデオ
Ariana Grande - One Last Time
楽曲・映像の世界が見事にマッチ。Ariana Grandeがいつもの“あざとい”感じ(失礼)ではない点にも注目したい。
ブログでは「まるで短編映画!」のミュージックビデオとして紹介しています。
かなりのお金と手間がかかっているとおぼしい映像。アリアナ=グランデのようなVIPともなると、こんなビデオがつくれてしまうのですね。
実際はカットを割っていると思いますが、ワンカットと言われても違和感はありません。
一般的に楽曲のイメージとビデオのそれとは一致させないのがセオリーですが、本作は「One Last Time」のタイトルにふさわしい内容になっています。
#いまこそ聴き直したい映画音楽
ブラッド・フィーデル / Terminator 2: Judgment Day
終末感を漂わせながらも力強さに満ちており、未来を切り拓こうとする映画であることを暗示させている。
映画も有名ですが、このテーマ曲もよく知られているのでは?(映画を知らない人でも一度くらい聴いたことがあるはず)。前作でも使われていますが、やはり『2』のアレンジがいいですね。30年以上前の映画でありながら、フレーズを口ずさめるほど印象が強く残る。そこに本作が今日まで知られている理由があるのかもしれません。
それまでシューティングゲームといえば、小さな星々が点在する暗い宇宙空間を背景に、宇宙戦闘機が敵機を撃破していくイメージだったので、このゲームを最初見たときは、あまりのカルチャーショックに腰が抜けるかと思いました。ゲームセンターではほかのゲームの音も鳴っているので音楽はあまり聴きとれないのですが、ベースの音が耳に届いていたのを覚えています。
#『天使の街』創作リアルタイム実況
「もしも心霊スポットに100人で突撃したら?」という荒唐無稽のアイディアがあったので、『天使の街』で使おうと思う。最初は「クライマックスに」と思ったが、出し惜しみせずプロローグに入れてしまおう。
『天使の街』には、〈テンシ〉と呼ばれるバケモノ(?)が出てきますが、100人だろうが1万人だろうが、人間はけっして〈テンシ〉にかないません。そもそも“敵”とはいえないですし。
大人数でバケモノに対峙するのは、『来る』というホラー映画のクライマックスにちょっと似ている気もします(映画を観る前に思いついていたアイディアです。弁解は必要ないでしょうが)。
ニュースレターでプラシーボ効果、ゲットだぜ!
今週のInstagramの投稿を振り返ります。
見出しは『あそびあそばせ』のセリフから。ニュースレターは自分で自分を愉しませるための“偽薬”といえるかもしれません。
今週の言葉【晩学(ばんがく)】
年をとってから学問を始めること。
(『明鏡 国語辞典 第二版』)
「大器晩成」「晩節を汚す」などから、「晩」に「歳をとってから」という意味合いがあるのは知っていましたが、この言葉はなじみがありませんでした。
学校を卒業して社会人になってからも勉強は必要とよく言われます。一面の真実だと私も思いますが、「何を勉強するか」を見極めるのはなかなか難しいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。次週もお付き合いいただけると嬉しいです。ごきげんよう!